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 (EMS)要求事項

0.序 文
あらゆる種類・規模の組織に適用でき、しかも様々な地理的、文化的及び社会的条件に適用できるような規格となっている。環境マネジメントシステムは、広範囲の利害関係者のニーズ及び環境保全に関して高まりつつある社会のニーズに対応するものである。
1.適用範囲 環境マネジメントシステムを実施・維持・改善する、環境方針との適合を保証する、適合を他者に示す、審査登録を求める、自己宣言する場合に適用できる。
2.引用規格 現時点では、引用規格はない。
3.用語及び定義 監査員、継続的改善、是正処置、文書、環境、環境側面、環境影響、環境マネジメントシステム、環境目的、環境パフォーマンス、環境方針、環境目標、利害関係者、内部監査、不適合、組織、予防処置、汚染の予防、手順、記録の定義がある。
4.環境マネジメントシステム要求事項
4.1 一般要求事項 全体の要求事項を満たすマネジメントシステムを確立し、維持すること。
4.2 環境方針 組織の活動、継続的改善、汚染の予防、関連する環境法規制等、環境目的及び目標の設定と見直しを含む環境方針を作成し、全従業員に周知すると共に一般の人が入手可能にすること。
4.3 計 画
4.3.1 環境側面 組織の活動・製品・サービスの中で管理でき、影響が生じる環境側面を特定する手順を確立し維持すること。環境側面から著しい環境影響を決定し、環境目的設定の際に考慮すること。。
4.3.2 法的及びその他の要求事項 環境六法、法令、都道府県条例、業界のガイドライン等の適用可能な法規制について特定・参照できる手順を確立し、維持すること。
4.3.3 目的、目標及び実施計画 環境方針と整合し、法規制・著しい環境側面・技術・財務・運用・利害関係者等を考慮した環境目的及び目標を関連する部門・階層で設定し、維持すること。環境目的及び目標を達成するための責任、手段、日程等が含まれる、実施計画を策定し、維持すること。
4.4 実施及び運用
4.4.1 資源、役割、責任及び権限 役割・責任・権限を文書化し、伝達すること。経営層は、必要な資源(人的資源、専門的技能・技術、資金)を準備すること。環境マネジメントシステムの管理、報告のための担当者として、役割・責任・権限を与えた管理責任者を指名すること。
4.4.2 力量、教育訓練及び自覚 訓練のニーズを明確にし、自覚教育を実施すること。著しい影響に関連する業務では、適切な教育・訓練、経験によって能力がある作業員が実施すること。
4.4.3 コミュニケーション 内部コミュニケーション、外部の利害関係者からのコミュニケーションの手順を文書化し、対応すること。著しい環境側面の関連する記録を残すこと。
4.4.4 文書類 紙又は電子形式でマネジメントシステムの相互作用、文書体系を記述し、維持すること。
4.4.5 文書管理 文書は、定期的にレビューし、必要に応じて改訂・承認されること。最新版・廃止文書の管理を行い、読みやすく、日付があり、識別可能な状態で管理すること。
4.4.6 運用管理 著しい環境側面に関連する運用・活動の中で、環境方針・目的・目標から逸脱の可能性がある場合、運用基準を明記した手順書を作成し、関連のある業者にも伝達すること。
4.4.7 緊急事態への準備及び対応 事故及び緊急事態の可能性を特定をし、予防・緩和手順を確立し、維持すること。必要な場合、事故等の発生後にレビュー・改訂すること。また、実行可能なテストを実施すること。
4.5 点 検
4.5.1 監視及び測定 環境に著しい影響を及ぼす可能性のある運用・活動及び法規制等の順守チェックの手順を定め、監視及び測定すること。監視・測定機器は、必要な校正を実施し管理すること。
4.5.2 順守評価 法規制等が順守されていることを確認すること。
4.5.3 不適合並びに是正処置及び予防処置 不適合の調査及び緩和処置を実施し、是正処置及び予防処置の手順を定め、実施し、記録すること。
4.5.4 記録の管理 訓練、監査、見直しの記録を含む記録の識別、維持及び廃棄の手順を定めること。
4.5.5 内部監査 内部監査を定期的に実施するプログラムを策定し、実施すること。
4.6 マネジメントレビュー

経営層は、環境マネジメントシステムの見直し(マネジメントレビュー)を定期的に実施すること。