TOP > ISO成長塾

vol. 1 大館ヤクルト販売株式会社

【認証取得済み】
ISO9001[2007年10月]、ISO14001[2007年10月]
〒018-3501秋田県大館市岩瀬字谷地の平4ノ52
<フリーダイヤル> 0120-16-8960
<業種> 乳製品、清涼飲料水、健康食品、一般食品及び化粧品の卸売及び小売りの販売企画並びにサービス提供


お客様の信頼に繋がる安心安全のサービスを提供するために、2規格のISOを認証取得しました。(取締役 長田陽子 様)

≪ISO取得について≫

Q.取得目的は?

A.ヤクルトグループでもISOの認証取得に力を入れており創業50周年(平成19年)の節目に、お客様の信頼につながる、安心安全のサービスを提供しようと思ったのがきっかけです。

Q.取得決意後、システム構築〜運用開始の間に問題は発生しましたか?

A.特に大きな問題はなかったと思います。

Q.取得までの間に苦労した事は何ですか?

A.トップの思いが中々現場レベルまで伝わらず、現場の理解を得るまでISO取得のために活動したメンバーが大変苦労しました。マニュアルの専門用語が難解で、意思疎通に時間がかかりました。

Q.別途経費(設備投資等)負担はありましたか?

A.取得のために負担した設備はありませんでしたが、見直しのための是正処置として行った修繕費、整備費の費用が発生しました。

Q.取得までの期間で、社員の意識に、変化はありましたか?

A.何も分からないところから始めなければならなかったから、とにかく一生懸命コンサルタントのアドバイスに従うほかありませんでした。

Q.認証取得が決定した際、どのように全社員へ報告しましたか?

A.朝礼や合同会議で報告を行いました。

Q.認証取得を全社員へ報告した際の全社員の反応はどうでしたか?

A.品質も環境も自分たちだけで運用できるのだろうかと不安な様子でした。

Q.現段階で導入効果は出ていますか?

A.これといって大きな効果が感じられませんが、多少は社員の意識が変わったような気がします。いろいろな場面で目的や目標の報告などがされておりますので、ISO(お客様の信頼につながる、安心安全のサービスの提供)に対する認識が高まってきていると思います。

Q.社員は前向きに取り組んでいますか?

A.活動計画や内部監査員の研修に対して、業務時間をやりくりして取り組んでくれています。

Q.取得前後で、一番変化のあった事は?

A.ISOの活動で協力しあう社員が増えてきたことがなによりの変化です。

Q.取得前後で、クレーム・不良品率に変化はありましたか?

A.まず、クレーム、不良品の現状把握から始めたので、件数的には一時的には増えたと思います。その後大きなクレーム、不良は激減しました。

Q.取得後のメリットは?

A.地元の大館市を中心に環境ISO取組企業とのネットワークに参加することができ、イベントでの企業PRができるようになりました。

Q.取得後のデメリットは?

A.ISOの取り組みは見える化されている部分が大きいわりには、費用対効果などのフィードバッグが弱い気がします。

Q.社内外コミュニケーションはよくなりましたか?

A.多少は改善されたと思います。お客様の声に耳を傾け、より誠実にお応えする姿勢をもてるようになったと思います。

Q.ISOを利用した営業展開などは実施しましたか?

A.名刺への印刷によりPRしました。

Q.PDCAは活用されていますか?

A.年2回の内部監査の活動も含めて、毎月政策会議の場で活用しています。

Q.内部監査は活用されていますか?

A.大いに活用されていると思います(年2回実施)。社員の内部監査に対する意識が向上していけば、もっと良くなると思っております。

Q.定期審査の効果はありますか?

A.年1回の定期審査が、毎月継続して続けていくことの励みになっています。

Q.コンサルタントの活用メリットはありましたか?

A.販売サービスでのISOの考え方を私たちの初歩的レベルに合わせて指導頂いたのは、大変ありがたかったです。

Q.今後追加取得したい規格はありますか?

A.今のところ2つのISOを浸透させたいと思います。

Q.今後の展望は?

A.ISOをコミュニケーションのツールとして浸透させること。部門を超えたお客様満足の実現に取り組むこと。
≪ISO9001について≫

Q.品質マニュアルは重く、負担になりますか?

A.一度作成されてしまえば、そんなに大きく変わることはあまり無いと思いますので、負担には感じないです。

Q.クレーム要因の変化は?

A.ISOのデータ分析によって特に変化もないことが分かりましたので、以前よりあった事例を減らしていく方に力を注ぎたいと思います。

Q.記録様式類は増え、負担になりますか?

A.記録帳表は確かに増えましたが、日常の管理と考えればそんなに負担は感じないです。

Q.顧客からの評判に変化は?

A.よくわからないです。

Q.不具合等への対応速度は?

A.特段変わったことはないと思います。
≪ISO14001について≫

Q.今後の品質面での課題は?

A.社員個々の意識を向上させ、やらされている感を無くし、自ら進んで推進して行ける様にしてやらないといけないと思います。

Q.目的・目標の取り組み状況は?

A.一部に目的・目標が明確に伝わっていない感じもしますが、ほぼ計画どおり進んでいると思います。

Q.経費として効果はでましたか?

A.ただ経費を節約するだけでなく、整備や補修には必要な経費を投入できたと思うので、費用対効果は出ているのではないかと。

Q.社員の環境への貢献認識・意識に変化はありましたか?

A.ISOで立てた計画や活動などへの参加も増えているので、変化が出てきていると思います。

Q.今後の環境面での課題は?

A.会社での取り組みはもちろんですが、今後は個人レベルで環境への意識を高めていくことが大切だと思います。

Q.今後の資源面(人・物・金)での課題は?

A.内部監査員などの増員が必要だと思います。
 
朝礼や合同会議、内部監査を活用してISOの計画や活動を従業員の方々へ浸透させているのですね。順調に浸透されてきているようですが、更に効果は出てくると思いますので引き続き頑張ってください。
  質問へのご回答にもございましたが、「社員の内部監査に対する意識が向上していけば〜」という点についてワンポイント。内部監査では、「活動がきちんと実施されているか」のチェックだけではなく、「この部分はこうしたらもっと良くなるんじゃないか?」という観点からもチェックするとより効果的なものになるでしょう。
ISOを活用したい企業様に役立つ貴重なお話を頂きまして誠にありがとうございました。
(潟\リューション)